人が言葉を吸収していくさま

 先日、来月2歳になる甥っ子が遊びに来ました。いろんな芸ができるようになってうちの家族の前で披露してくれました。とってもかわいくて、笑ったり拍手してこちらも反応したところ、本人もまんざらではない表情をしていました。まだ生まれてきて何か月と数えてもそれほど大きな数字にならないこの子は、身の回りで起こるすべてのものに興味を持ち、日々なにかしら吸収しているのだなと思いました。生まれたばかりのころの脳がどのくらいのタスクをこなせるかといえば、気分が悪いとかおなかがすいたとか、何か訴えたいことがあれば大声で泣くことしかできません。欲求が満たされれば寝ています。そんな脳が数か月でどんどん成長していくさまは驚きです!!

 実は先月も会ったのですが、その時はクッキーの缶(中身はすでにクッキーではありませんでしたが 苦笑)を持ってきて、「あっ、あっ!」と言っていたのに今回は缶を持ってきて、「あけて」と言いました!! 彼にとってはクッキーが食べられるか食べられないかは大問題です。この1か月足らずの間に「あっ、あっ!」と言うより、「あけて。」と言った方が的確なのだということをどこかで学んでいる!! 人間の脳みそってすっごーい!! 

 【あける】という言葉を、人に頼む言い方に活用して【あけて】にしています。あけるを先に学んだわけではないと思いますが、人に向かって「あけて。」と言うのは、使い方は正しいですね。ふと、英語学習に置き換えてみました。ほかの言語を学ぶ場合、日本語との違いを理解し、ルールを勉強して「あっ、そうか。」とアプローチする場合と、缶を開けてほしい場面を想定して、この場合なんと言うのかと勉強する場合があると思います。場面をいくつか与えてそこからルールに自然に気が付くという場合につながります。どちらも得意、不得意があると思いますが、どちらも必要で役に立つと思います。これらをちょうどよい割合で取り入れ、英語が楽しい、わかる!!につなげたいといつも考えています。

 赤ちゃん方式で言葉を覚えていくのはストレスはないでしょうね。だって、「ごめんね。」がうまく言えずに「じょめんね。」みたいになっても、褒めてもらえるし、笑って許してもらえるんですもの。もっといろんな言葉を覚えようってきっと無意識に思っていることでしょう。みんなも赤ちゃんになったつもりでストレスなくやってみない?間違ったって平気。だってもともと知らないことを勉強しているのだから。歯が生えそろってないからとか、口の中でべろをうまく動かせないからって発音するのが難しいってのも、赤ちゃんと一緒。ずっとやってたらいつかできる。甥っ子もちゃんと「ごめんね。」と言えるようになる。生徒のみんなが甥っ子みたいになったらな~と思った日でした。

ECCジュニア・BS春日井田楽教室

愛知県春日井市で2010年度より開講しています、講師のヒロコです。ECCジュニア春日井田楽教室では、『わくわく』をキーワードにレッスンをしています。英語学習を通して、自主性や、主体性を身につけられるよう、レッスンを工夫しています。体験レッスンは常時受付中です。尚、このサイトの運営は春日井田楽教室の講師によるものであり、(株)ECCによるものではありません

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