まなびあいスタイル
最近小学校高学年クラスにがんばって取り入れている学習スタイルが、「まなびあい」。先生がすべてを説明するのではなく、自分たちで問題をとらえ、考え、意見を交換し合い答えを導き出すスタイルです。
なぜ「まなびあい」? それは、いいことがいっぱいだからです。まなびあいをするためにはいろんなスキルが必要です。問題を深く理解する力、考える力、論理的に説明する力、質問する力、話を聞く力、話しかける勇気、説明に挑戦する勇気、まちがう勇気。とにかくいろんなことがいっぺんにまなびあいを通してまなべるのです。そして、Hirokoは説明をしてくれないし、自分たちで考えなくてはならないので、ボーっとして眠くなることもありません。(笑)
最初はなんで急にHirokoが教えてくれなくなったん?と思ったようですが、数回やると慣れてきた様子です。「これもまた誰かに説明するんでしょ?」と言って自分からクラスメイトに話しかけに行くようになりました。すると、クラスの中では自分から発言をするのが苦手だった子も、ざわざわする中でクラスメイトになら話すことができるようで、にこにこして話す姿を見ることができるようになりました。また、そういう子が実は上手に説明できていたりしてコッソリ聞いていた私が「それいいね~」と声掛けすることができると、自信にもつながるようで普段の表情が明るくなった気がします。
例えばこんな風にまなびあいをします。英文をいくつか見たり聞いたりして、文のルールを導き出す。これは間違い探しに似ています。勉強も見方をかえたら面白いのです。自分たちで発見すれば忘れません。これがもし、私が「今日は動詞の過去形というのを勉強します。」といった時点でもう眠くなる子、いますよね。(笑)
説明するということは、自分が理解していることをほかの言い方に変えないとわかってもらえなかったり、言いたいことから話すのではなく、話す順番にも気を付けなければ余計こんがらがったりとなかなか難しいものです。しかしそういうのを訓練する場がほとんどありません。最初は「なんでそうなるの?」と聞き始めましたが、答えが単語で主語もないし、突っ込まれると途中でやめるしとなかなか難しかったのです。繰り返しまなびあいをすることで、コミュニケーション能力や、論理的に話す力がついていきます。最初は母語でなければこういう力はつけられません。うちの教室では日本語もいっぱい話します。2020年にはこういったコミュニケーション能力などを身に付けるような学習内容に変わっていきますが、英語でもそのような力が試されるようになってきます。
自分の考えが持て、それを説明できる力をもってさらにそれを英語で表現できる子を育てる教室をめざしています!!
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