ディベートのワークショップに参加
先日、日本を代表するディベーターの一人である河野周先生による「初心者のためのワークショップ」に参加してきました。
午前中は先生向けのワークショップ、午後からは生徒さん向けのワークショップ(先生見学可)という内容で行われました。
ディベートと聞くと討論や議論と訳されるためか言い合いのイメージだったり、自分の興味のない話題について難しく話しているなどと思われがちで、ディベートが好きとか面白いという人は「変わってる」と思われがちなのでは?、と思います。つい、ディベートと聞くとテレビの討論番組などを思い浮かべがちですが、(私のイメージではそういう討論番組はけんか腰の言い合いに見えるときがあります)、ちゃんとルールにのっとって議論するので話す順番も時間も決まってますので、けんかのようにはなりません。自分の言いたいことだけを言うのではなく、反対意見の人の話をよく聞き、どこが自分たちの方が説得力があるのかを考え、自分たちの立場を主張するゲームです。
私はけんか腰の言い合いは好きではありません。また、誰かの話を割って自分の話をするのも苦手です。それがディベートなら面白いと思うことはなかったでしょう。ではなぜディベートが面白いと思い、勉強しようと思わせてくれたのかというと、5つほど理由があります。
①説得力のある話の仕方の勉強になる
②自分の知らない話題について深く考えるきっかけになり、知識の幅が広がる
③難しい英単語(英検1級レベル)やかっこいい言い回しをどんどん吸収できる
④4技能の英語の力を養うのに最適
⑤チーム戦なのでコミュニケーション能力の養成にもつながる
この日の講義の中でもディベートを勉強することがなぜよいのかが話されましたが、どれも「そうそう!」というものでした。
ディベートは受験英語とは別物なのでと敬遠されがちですが、私は実は英語の基礎力がついたらこちらから勉強するほうが高校や大学受験、ひいては社会に出た時にも役に立つと思っています。少しづつでも教室でこういうディベートの取り組みができたらと思ってまず自分から勉強しています。英語の勉強になるだけでなく、人前で話すような機会がある場合日本語でも役に立つスキルだと強く思っています。だったら、勉強しない理由が見つからない!といつも思います。
午後からのワークショップでは、ディベート経験者、これからディベートを勉強したい中高生が集まり熱心に河野先生の話を聞いていました。講義ばかりでなく、実際にお題に対して立論を考え発表し、河野先生始め、午前中から参加されている先生方に講評をしてもらっていました。もちろん英語での立論です。世の中にはこんな風にすでに英語を勉強している中高生がいることにも感動したワークショップでした。普段のレッスンにもエッセンスを取り入れながらゆくゆくはオンラインで生徒同士のディベートが実現したらなと思っています。
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